狐火の日記

日記みたいなもの… というよりかは、ブログです。

第十話「帰国」

ニルバーナ、ACネクストハンガー…

「装甲や弾薬の消耗が激しいわね…どんな相手をしたら、ここまでこうなるの?」

アルテリア・アトラスでの戦闘から翌日、ミネルヴァの損傷は激しく、アリスは不眠不休の整備を行っていた。

ハンガーに現れたのは意外な人物…ではなく、最近合流したゼクセンの新オペレータ、霞スミカである。

「小さいのに良い腕を持っているな、なるほど…確かにこの機体のアーキテクトをしているだけはある」
「小さいって、馬鹿にしてませんか?」
「誉めてるんだ、同じアーキテクトとして、素直に喜びな」

「アリス…なにやってるの、遅いわよ」
「クレイン?どうたの?」
「ゼクセンに依頼が来たわ、クライアントは有澤社。場所は日本よ、直ぐに飛んで」
「日本…?」


日本…かつて東アジアの島国でアメリカ同様、世界経済の基盤とされた極東最大の経済大国。
国家解体戦争で各国が滅びる中、その確固たる経済基盤により企業勢力下であってもその自治権をGA首脳部から認められた数少ない国。
現在は有澤経済自治区「日本」としてその名を残す。
無論、リンクス戦争後の世界的に深刻なコジマの汚染はこの日本も例外ではなかった…しかし、リンクス戦争当時、GAと友好的であったオーメルサイエンス社、そしてその吸収した旧レイレナードの技術からもたらされたコジマ浄化技術により日本内のコジマ汚染度は他を比べると圧倒的に安定している。
各企業や企業市民がクレイドルへ移住してもである。
地上におけるコジマ汚染の影響が少ない場所は日本と、非企業勢力ラインアークのみとなる。

…当然、コジマ浄化の技術があるのであれば、他の勢力が見逃すはずがない。
秘密裏に技術の奪取を行うため、反体制勢力のテロリストや他企業の妨害工作が行われていたが、いずれも、GAのリンクス…そして現有澤重工社長「有澤隆文」という優秀なリンクスのお陰で日本は守られていた。

「日本」という言葉を聞き、懐かしむゼクセンに霞スミカは「故郷か?」と一言だけ言うと、軽く返事をした。
バーテックスとアライアンスの抗争から国家解体戦争を経て地球政府は瓦解し、それに代ってパックス…企業連が世界を治めるこの世の中。
ただ、故郷だけが今も生き残っているのは彼にとって嬉しい限りである。


数時間後…日本、佐世保港。
ゼクセンのヴァーミリオンストレイドは故国の土を踏み、「帰国」を果たした。
佐世保港にはGA社のノーマルが港を警備し、依頼主の待つ有澤本社へと向かう。戦闘ではないため、AMSを外し通常制御で機体を移動し、プライマルアーマーも解除してある。

「俺だけ呼ばれたはずなのになんでお前まで来てんだ?」
「日本には旧キサラギ社の施設があるから、物見遊山のついでに来たのよ、悪い?」

やれやれと思い、愛機をトレーラーに座らせ、機体から降りる。
アリスは幼く見えるが、こう見えて優秀なメカニックであり、アーキテクトでもある。自分のメカには絶対の自信を持ち、他者には真似の出来ないのが強み。
良く言って「独創性に富み」、悪く言って「変態技術者」。

「ねぇ、ゼクセン…霞さんは連れて来なかったの?」
「まあ、あいつは旧レオーネ…今のインテリオルの元オリジナルだから、GA側とは仲がが悪い。それより、俺と同じくカルナスもリンクスをしていたが、詳細は?」
「クレインからの情報だけど、ラインアークの守護者(ガーディアン)…ホワイトグリントのカルナスは、二年前のリンクス戦争、西アジアのコロニーアナトリアに拾われ、後の「アナトリアの傭兵」と呼ばれたリンクス。延いては、その更に前には火星の争乱を鎮めた伝説のレイヴンだったわ」
「火星…やはり、あいつがクライン隊長を…」
「どうしたの?」
「…いや、それよりアナトリアの情報については?」
「崩壊してるけど、コロニー市民や技術者に政治家はラインアークに逃れたって話よ」

「それはそうと、ジュン、今回の依頼内容聞いた?」

ジュンとはゼクセンの本名であり、正しくは「市川純」という。
有澤社からの依頼を確認するのは、前任のオペレータ…レイラ・ドーソン。元レイヴンズアークの管制官でアーク時代からのゼクセンのオペレータ、現在はマオのオペレータを務めている。

「依頼は、有澤が主催するカラードの特別オーダーマッチへの参加だ」
「オーダーマッチ?」
「昔のアリーナみたいなやつだ。俺の場合は、カラードへの参加試験みたな感じだが…で、対戦相手がこいつ…」
「なになに…ウィン・D・ファンション、カラードランク3…って、3位といきなりやるの!」
「依頼内容はやつに勝つこと。まあ、時間内にある程度ダメージを与えればいいだけだ。相手が相手だからな…」
「まぐれで戦闘不能まで追い詰めたら、いきなり3位に昇格だったりして?」
「…出来るんならな、だが面白いから、本人に承諾を得てみるか?」
「勝てたらね?」

「…新参のリンクスが、試合前の冗談話とは、余裕だな?」

ACトレーラーの運転席から聞こえた女性の声…

「私にまぐれで勝ったら私のランクをやろうか?」

「う…ウィン・D・ファンション!」
「グリフォンのリンクス!」
「…って、マオいたの?」

コクリと頭を上下に動かすマオ。どうやらレイラが連れてきたらしい…

「そっちの少女がグリフォンで私と対峙したリンクスか…カラードに入らないのか?」

首を横に振る。

「カラードに所属しないリンクスはイレギュラー扱いになるぞ、まあ、どこかの研究所のリンクス候補生なら話は別かもな…正式なリンクスになったら、どこか紹介しておこう」


ゼクセン、マオ、レイラ、アリス、そして、ゼクセンの対戦相手でもあるウィン・Dとの談笑は続き、退屈そうになったゼクセンがカーテレビのチャンネルを回すと、ちょうどオーダーマッチの中継が流れていた。

「…わずか29秒でランク5のジェラルドを制したのは、入ってわずか10日の新鋭リンクス、同じローゼンタールのカール・フランツィスカだー!」

「…最下位がいきなり5位相手に圧勝とは、凄いな…」

「…なお、勝利したカール氏には、ランクの昇格が認められ、5位にカール氏、6位にジェラルド・ジェンドリンとなりました」
「…特別マッチでいきなり最下位をトップテン入りさせるとは、上も大胆なことやるな…」
「それが奴の強さなのだろう…強ければランクが上がる。だが、本来は1つ上のランカーから順に相手をするもの…最近のカラードはどこかがおかしいと、私は思う…」
「まあ、ランク3のトップランカーが言う台詞じゃないな…」

持っていたポテトチップスを食べながらテレビを見ていたマオは、ジェラルドを負かしたリンクスの機体に驚愕した。

「あの機体は…!」

「どうしたの、マオ…」
「あの黒いネクスト…アトラスのときにいた…」
「なんですって、……本当だわ」
「…?こいつを知ってるか?」
「マオが仲間の仇討ちに追ってらしいリンクスなの…」

「訳ありだな…すまないが、詳しく聞かせてくれないか?」

ウィン・Dが話に耳を傾け、事情を話す。

「…なるほど、ということはお前は企業の正規リンクスではなく、研究所の研究用リンクスという訳か…。だが、このままでは不味いな…早いうちに受け入れ先を用意しておこう。それはそうと、最近妙な噂を聞いたことはないか?」

「噂…?」
「空中コロニー“クレイドル”のエネルギー供給源である“アルテリア”を知っているな…その施設を襲撃する連中の噂だ。どう思う?」
「アルテリアはコジマ技術でしょ…これ以上、汚染を拡大させては…」
「逆に聞くが、もし、その連中の行動を理解…いや、真意に気付いたら、お前はどうする」
「難しいな…だが、クレイドル市民を虐殺するような真似なら容赦はしない…それだけだ」

ウィン・Dは厳しい顔をしながらもハンドルを握り、ゼクセンたちを宿舎へと送り届けた。

しかし、この後、正体不明のネクストの襲撃を受けるなど知るよしもしなかった。
  1. 2009/06/17(水) 10:48:16|
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ACムービー4 北米版のフォーアンサーCM

これじゃ、米軍映画だよ!

  1. 2009/05/30(土) 17:59:14|
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ACムービー3 ニコニコ動画より拾い物

非常に完成度が高く、いい出来栄えでした。
特に最終話は・・・
各ミッションのHARDモードでシナリオを構築し、選曲もいい感じです。

第1話「ラインアーク襲撃」


第2話「上海海域掃討」


第3話「AFマザーウィル撃破」


第4話「AFカブラカン撃破」


第5話「ACノーカウント撃破」


第6話「ACホワイトグリント撃破」


第7話「アルテリアウルナ破壊」


第8話「アルテリアカーパルス襲撃」


第9話「エーレンベルク防衛」


第10話「AFアンサラー撃破」


第11話「クラニアム襲撃」
前編

後編
  1. 2009/05/30(土) 17:04:35|
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ACムービー2

AC4CMMAD歌つき

ACFACMMADラストレイヴン風
  1. 2009/05/30(土) 16:54:36|
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ACムービー1

ACFAプロモ1

ACFAプロモ2


  1. 2009/05/30(土) 16:48:49|
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