マオ…リンクスNo.00-5/ネクスト「ミネルヴァ」
本編主人公A。旧ミラージュ社で研究されていた量産型リンクス「ゼロナンバーズ」の被験体であったが、研究所を襲撃してきたゼクセンに救われる。「お礼がしたい」という理由で、クストース所属のリンクス(便宜上から「No.00-5」として登録)としてゼクセンとコンビを組む。
ゼクセンの評価は「発展途上だが潜在能力は高い」らしい。
普段は寡黙(本当は口下手)でおとなしいが、喜怒哀楽の感情ははっきりしている。
ゼクセン…クストースランク6/スキールニル
本編主人公B、クストースに所属するレイヴン。
2年前に起きたバーテックスとアライアンスの抗争、「24時間戦争」の真実を目撃し、無事生還を果たす。当時から他を圧倒する力を持つことから「ドミナント(先天的戦闘好適者)」の別名で呼ばれるようになる。その実力は、ノーマル乗りにも関わらず、ネクストを駆るリンクス相手にも引けをとらない程。
- 2008/06/27(金) 14:12:30|
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グレートウォールを巡る攻防は第二幕を迎えた。
ゼクセンより敵ネクストの相手を任されたマオとミネルヴァ、かたや、グレートウォールの防衛に出撃したヒューペリオン。彼女の相手となる敵ネクストのリンクスは、かつてゼクセンが火星な居た頃、当時、火星アリーナのルーキーとして注目を集めていたレイヴン。昔の名を捨て、カルナス・レイバーグというリンクスで戦場に舞い戻ってきた。
マオは相手の動きに注意しつつ、自分の得意距離に相手を引き釣り込もうと考えていたが、相手もそれを読んでいるため、なかなか思うように行かない。リンクスとしては恐らく同期と考えられるが、相手のリンクスの前歴はレイヴン、経験の差は明らか、しかし、マオに焦りの色は見えなかった。
「あの銀色のネクスト…、私の動きを読んでいる…」
「クストースはレイヴンだけかと思っていたが、ネクストも……か。フィオナ、敵AC…ノーマルとネクスト、両方のデータは?」
「グレートウォールに侵入した紅い機体はスキールニル、名前はゼクセン。クストースランク6のレイヴンよ。今、貴方と戦っているのは最近クストースに入って来たリンクス。ランクは13、名前は、マオ・ユテラルド…機体名はミネルヴァよ」
「マオ…カラードや旅団では聞かないリンクスだ。クストースも案外、隠し玉に何人もリンクスを抱えてるみたいだな?」
「いくら熟練レイヴンが何人いても、リンクス相手に勝てる見込みは数パーセントね。それはリンクスも持つでしょう…レイヴン?」
「レイヴンね…もう昔になるな…」
「敵側レイヴンのデータよ」
「フィオナ…って、この機体章…フライトナーズ?まさか…」
「ええ…貴方の思った通り、彼は後のクーデターにも参加していたそうよ」
一方、マオはあることを考えていた…、カルナスがマオの射程距離ぎりぎりで前進と後退を繰り返し、彼女の焦りを誘っていたようだが、ミネルヴァにはあるシステムが搭載されており、それを作動させるための機会を狙っていた。
「システムデータリンク、コジマ粒子濃度…78%」
「マオ、聞こえるか?」
「ゼクセン…無事なの?」
「何とかな、これからそっちに行く」
「今ダメ、アサルトアーマーを使うから外に出ないで」
「…わかった、やれ」
アサルトアーマー…、第4世代AC「ネクスト」に搭載されているシステム。コジマ粒子技術の1つである防御バリア「プライマルアーマー」を攻撃用に転用した物。粒子を広域拡散させ、周囲の敵を一掃する威力を持った範囲兵器。しかし、代償としてコジマ粒子を大量消費するため、粒子濃度が元に戻るまでプライマルアーマーの使用ができなくなる「防御を棄てた攻撃」、最後の手段…。
「粒子濃度100%、圧縮開始」
「…コジマ粒子濃度拡大?レイヴン、敵ネクストの粒子圧縮が検知されたわ。アサルトアーマーを使う気よ、離れて!」
「アサルトアーマー?フィオナ、今すぐに奴の粒子圧縮値を調べろ、急げ!」
「……。圧縮値検出、データは送ったわ」
「圧縮値、敵ネクストと同数にセット。プライマルアーマー、リミッター限定解除」
グレートウォール内部
「…なんて奴だ、マオのアサルトアーマーと同じ出力のプライマルアーマーを作動させて相殺させやがったか…」
「ジュン、依頼主から撤退命令が出たみたいよ」
「撤退?…了解した」
撤退の知らせを聞いた直後、外での戦闘もすぐに停止。しかし、アサルトアーマーを弾く為に、同じ出力で発したプライマルアーマーによって互いのコジマ粒子は一時的に消失してしまい、マオの機体の粒子制御システムに影響が出てしまった。
「OB、PAシステムの異常を確認。出力ゼロ…各部動力は正常…か。敵ネクスト、ロスト…」
グレートウォールで獲れた情報を持ち帰り、報告を済ませると、烏大老から新たなミッションを受け取る。内容は、マオのみで遂行するものであった…。
- 2008/06/27(金) 14:10:31|
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北米グリーンランド・クストース補給基地
「報告は聞いたが、西海岸で出会ったネクストとは、本当にジョシュアだったのか?」
「ああ、ロスで任務に当たっていた最中に現れ…」
「そして、成り行き上、彼女を拾ってきてしまったと…?」
補給の為、ゼクセンは所属元であるレイヴン派遣組織「クストース」本拠地、ニルヴァーナに帰還。先の任務の詳細を報告していた。
司令室にはレイヴンが3人、一人はゼクセン、もう一人はかつてアーク時代にゼクセンの師匠的存在であったイツァム・ナー。そして……
「報告は以上だ、烏大老。次の依頼が来ているはずだが…」
「ああ、来ているといえば、来ているが……。小僧、今回は降りた方がよい」
「どういう意味だ?」
「次の依頼はアームズフォートの破壊ミッションだ。小僧の機体はノーマル、戦力からして奴に挑むのは無謀すぎる。ここは、リンクスに任せる以外無い…」
「リンクスならいる、やらせろ」
「彼女……確か、ゼロナンバーズのリンクスだったな…」
烏大老の話によると、ゼロナンバーズとは、高いAMS適性を持つリンクスに対抗し、量産化を前提として簡易調整を受けたリンクス達の総称。強化人間「プラス」の技術を応用することで、擬似的に高度なAMS適性を引き出すことができるらしいが、代償として当人達は人間的生活を奪われる。
しかし、奇跡的にも今回救出した彼女は、初期段階で逃亡したため、人格的欠如はみられなかった。
烏大老から止められたアームズフォート破壊任務、撃破目標となるアームズフォートはGAの「グレートウォール」。
データによるとグレートウォールとは、列車型のアームズフォートで全長は最大約7kmにも及ぶ名の通り「壁」である。リンクスの僚機同行を条件にグレートウォールの破壊ミッションに赴く。
「保護していきなり戦場に行かせてすまないな…。だが、ネクストに乗っている以上は酷だが我慢してくれ、俺も出来るだけは守ってやる」
「大丈夫です……、戦うのは初めてじゃないから……」
「心配いらないならそれでいいが、寡黙だな?」
「……喋るの…苦手なの」
「口下手ってことか…、まあいいや、とりあえず、笑った顔ぐらいは練習しとけ、宿題だ」
「宿題……」
「(きりがないな…)」
北米旧アメリカ・北部平原
ニルヴァーナから数十分経た場所、五大湖の南に位置する広い平原地帯で二人は目標となるアームズフォートを発見する。
「……二人とも、準備はいい?」
「俺はOKだ」
「私も大丈夫です」
ミッションスタート
輸送機から降下した2機は、事前に打ち合わせした役割に回るため、それぞれの場所に降り立つ。
「マオ、お前はその機動力で奴の注意を反らしながら可能な範囲で、砲台を破壊しろ。俺は直上からそっちの死角となる部分に攻撃する」
「わかった…」
「(マオにとっての初陣の相手がアームズフォートていうのは、やはり酷だったか…?いや、あいつはやれるさ、俺の見込み違いでない限りはな…)」
「敵特殊兵器を確認、アームズフォート・グレートウォールです。高低差による砲撃に注意してください」
マオのネクスト「ミネルヴァ」のAIが、グレートウォールに関する情報を割り出し、戦術データが示した攻撃パターン通りに従い、的確に命中させていく。
ミネルヴァはライフルとショトガンに両肩はスナイパーキャノンといった遠距離タイプ。しかし、保護者であるゼクセンに似たのか、武装全てが実弾系で占めている。EN配分を全て機体制御に回し、高火力と高機動の両面の確保に成功した。
「敵アームズフォート、残存戦力約48%…、敵増援を確認…」
「マオ、悪い…デカブツからネクストが発進した。奴ら護衛に、とんでもない隠し玉を持ってやがったみたいだ。アームズフォートの残りは俺が抑える、お前は出撃した敵ネクストを撃破してくれ」
「わかった……、レイラさん、敵ネクストのデータ…送って下さい」
「大丈夫なの?」
「やってみます。ゼクセンのお礼、まだしてない」
「アリスとは正反対の性格なのに、結構、可愛いとこあるわね?」
「レイラさん、データを…」
「あ、ごめんなさい。敵ネクストのデータよ」
「敵データ……、リンクスNo.39、カルナス・レイバーグ。搭乗ネクスト、ヒューペリオン」
「ヒューペリオン…だと?」
「ジュン、知ってるの?」
「ヒューペリオンは、俺がまだ火星で、フライトナーズに居た頃、隊長を倒したレイヴンだ」
(後編に続く…)
- 2008/05/07(水) 18:20:21|
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サークシティを中心にバーテックスとアライアンスの抗争が行われ、後に「24時間戦争」と呼ばれた戦いから2年が経過した。かつての大企業は既に消滅し、旧企業から分離独立した大小様々な派閥が乱立、地球政府は、このような事態に対し、より強い指導力を発揮するため軍備の拡張を開始。
いつの世も、人類は戦いをやめなかった……。
かつて、戦争の中心的役割を担っていた傭兵「レイヴン」達は、その数を減少させ、「リンクス」と呼ばれる者達が新たに、戦争の主役となった。
彼らは次世代AC「ネクスト」を駆り、その戦闘力はレイヴンでさえ太刀打ち出来なくなってしまうほどに、遂には、戦場から退く者まで現れてしまう。これに危機感を募らせたレイヴン達は、旧アークの機能を継承した組織「クストース」を結成し、生き残りを図る。
時代は新たな流れを迎えることになる。
北米旧アメリカ合衆国西海岸・ロサンゼルス港
「敵守備部隊を排除、これより目標の奪取に向かう」
「了解、北東、ソルトレーク方面からGAの増援が確認された。増援部隊はMT、だが指揮官機はノーマルだ。注意してくれ、レイヴン」
「広域モードで確認した。行ってくる」
GAの北米における最大の海洋拠点ともいえるロス海洋基地にて任務に当たっていたレイヴン…。
彼の名は「ゼクセン」、2年前、サークシティにおける一連の事件で唯一レイヴンとして生き残った男。リンクスがその勢力を拡大させる一方で、生き残ったレイヴンの中でも彼は特別な存在であった。
「ドミナント」と呼ばれる者…、「先天的戦闘好適者」を意味する通り、どんな相手にでも勝ち続けるレイヴン。
ゼクセンは依頼主が指定した迎撃ポイントにて敵を迎え打つ。
「熱源……これは…」
「どうしたレイラ?」
「気を付けて!相手はノーマルじゃないわ、ネクスト…該当機体は…ホワイトグリント?リンクス、ジョシュア・オブライエン!?」
「アスピナのリンクスがロスに?奴は東海岸のアトランタにいるばずだろ」
「でもレーダーには…」
困惑するパートナーのレイラをよそに、ゼクセンは迎撃体制を整える。
「あのACは…そうか、あの赤いノーマルが…」
「ジュン、敵ネクストから通信よ。どうするの?」
「繋げ…」
「こちらはWG、ジョシュア・オブライエンだ。ノーマル、応答しろ」
「ゼクセン、スキールニル。ホワイトグリント、聞こえてる」
「GA部隊はこちらで片付けた、横取りをして申し訳ない。君に依頼を回した者から至急の依頼だ、GAの研究所にある試作ネクストを破壊して欲しい。場所はさほど遠くはない、テキサスのフェニックスだ。頼む」
「…一方的に通信してきて依頼だけ置いて行ったわね。受ける?」
「しかないだろ。テキサスか…すぐに行くぞ」
一時間後、テキサス州フェニックス・GA地下研究所
「敵ノーマル、Cブロック突破。味方MT全滅」
「随分と戦力があるわね」
「敵基地だ…それはあるだろ?」
「目標まであと50よ」
地下研究所を進むにつれ、ゼクセンはあることに気付いた。
「目標を発見…何だか様子が変だな?」
「味方を攻撃してるみたいね…依頼はあの機体の破壊」
「加勢する、破壊するかはそれからだ」
破壊対象を目前にして、奇妙にもそのネクストを援護し始めた。
「事情がありそうだな、パイロット、手ぇ貸してやる」
「…すみません、出来れば出口まで連れてって下さい」
「出口…わかった。レイラ、脱出路をナビしてくれ」「了解、そっちのネクストもいい?」
「はい」
奇妙な共同戦線はそのまま出口まで続き、二人は研究所を脱出した。
レイヴンに付いてきたネクストのパイロットはまだ若く、年齢はゼクセンより年下の少女。栗色のショートヘアに、青の大きな瞳。少女は「マオ・ユテラルド」と名乗り、研究所での礼を言って立ち去ろうすると、ゼクセンは彼女を呼びとめた。
「マオ…とか言ったな?これからどうするつもりだ。行く当てでもあるのか?」
「無いかな…でも、私に関わると…」
「行く当てがないなら、一緒に傭兵業をやらないか?ネクストを操れるリンクスが欲しいとこだったし、お前が何者なのか…この際はどうでもいい」
「私を…いいの?」
「良いも悪いも、お前次第だ。どうするんだ?」
「……。それじゃ…よろしくお願いします」
彼女を迎えたゼクセン。だか、彼は知らない、彼女が後に大きな存在であることに…
- 2008/05/01(木) 23:38:35|
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