狐火・アトリエ天茶館 ブログ編

日記みたいなもの… というよりかは、ブログです。

ACリミットナンバー第三話「リンクスNo.00-5 VS リンクスNo.39・後編」

グレートウォールを巡る攻防は第二幕を迎えた。
ゼクセンより敵ネクストの相手を任されたマオとミネルヴァ、かたや、グレートウォールの防衛に出撃したヒューペリオン。彼女の相手となる敵ネクストのリンクスは、かつてゼクセンが火星な居た頃、当時、火星アリーナのルーキーとして注目を集めていたレイヴン。昔の名を捨て、カルナス・レイバーグというリンクスで戦場に舞い戻ってきた。
マオは相手の動きに注意しつつ、自分の得意距離に相手を引き釣り込もうと考えていたが、相手もそれを読んでいるため、なかなか思うように行かない。リンクスとしては恐らく同期と考えられるが、相手のリンクスの前歴はレイヴン、経験の差は明らか、しかし、マオに焦りの色は見えなかった。

「あの銀色のネクスト…、私の動きを読んでいる…」
「クストースはレイヴンだけかと思っていたが、ネクストも……か。フィオナ、敵AC…ノーマルとネクスト、両方のデータは?」
「グレートウォールに侵入した紅い機体はスキールニル、名前はゼクセン。クストースランク6のレイヴンよ。今、貴方と戦っているのは最近クストースに入って来たリンクス。ランクは13、名前は、マオ・ユテラルド…機体名はミネルヴァよ」
「マオ…カラードや旅団では聞かないリンクスだ。クストースも案外、隠し玉に何人もリンクスを抱えてるみたいだな?」
「いくら熟練レイヴンが何人いても、リンクス相手に勝てる見込みは数パーセントね。それはリンクスも持つでしょう…レイヴン?」
「レイヴンね…もう昔になるな…」
「敵側レイヴンのデータよ」
「フィオナ…って、この機体章…フライトナーズ?まさか…」
「ええ…貴方の思った通り、彼は後のクーデターにも参加していたそうよ」

一方、マオはあることを考えていた…、カルナスがマオの射程距離ぎりぎりで前進と後退を繰り返し、彼女の焦りを誘っていたようだが、ミネルヴァにはあるシステムが搭載されており、それを作動させるための機会を狙っていた。
「システムデータリンク、コジマ粒子濃度…78%」
「マオ、聞こえるか?」
「ゼクセン…無事なの?」
「何とかな、これからそっちに行く」
「今ダメ、アサルトアーマーを使うから外に出ないで」
「…わかった、やれ」

アサルトアーマー…、第4世代AC「ネクスト」に搭載されているシステム。コジマ粒子技術の1つである防御バリア「プライマルアーマー」を攻撃用に転用した物。粒子を広域拡散させ、周囲の敵を一掃する威力を持った範囲兵器。しかし、代償としてコジマ粒子を大量消費するため、粒子濃度が元に戻るまでプライマルアーマーの使用ができなくなる「防御を棄てた攻撃」、最後の手段…。
「粒子濃度100%、圧縮開始」
「…コジマ粒子濃度拡大?レイヴン、敵ネクストの粒子圧縮が検知されたわ。アサルトアーマーを使う気よ、離れて!」
「アサルトアーマー?フィオナ、今すぐに奴の粒子圧縮値を調べろ、急げ!」
「……。圧縮値検出、データは送ったわ」
「圧縮値、敵ネクストと同数にセット。プライマルアーマー、リミッター限定解除」

グレートウォール内部
「…なんて奴だ、マオのアサルトアーマーと同じ出力のプライマルアーマーを作動させて相殺させやがったか…」
「ジュン、依頼主から撤退命令が出たみたいよ」
「撤退?…了解した」

撤退の知らせを聞いた直後、外での戦闘もすぐに停止。しかし、アサルトアーマーを弾く為に、同じ出力で発したプライマルアーマーによって互いのコジマ粒子は一時的に消失してしまい、マオの機体の粒子制御システムに影響が出てしまった。
「OB、PAシステムの異常を確認。出力ゼロ…各部動力は正常…か。敵ネクスト、ロスト…」

グレートウォールで獲れた情報を持ち帰り、報告を済ませると、烏大老から新たなミッションを受け取る。内容は、マオのみで遂行するものであった…。
  1. 2008/06/27(金) 14:10:31|
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